例(2)にょろにょろ大作戦

 

にょろにょろ大作戦は、<お笑い教師同盟(仮)>に掲載されている中村健一先生の<お絵

かきバトル>というアイディアを日本語教育に応用したものです。中村先生は、山口県の岩国

市立通津小学校で教鞭をとられ、『授業づくりネットワーク』(学事出版)で連載をされています。

 

みんなが知っているものでも、実はずいぶん違った認識をもつものもあります。たかが

<へび>でも、描かせてみると、ずいぶん違った表情のへびが飛び出します。今回は、

<へび>を題材にして、絵の上手な子も下手な子もアッと驚く大作戦を展開します。

目の錯覚というか、どくろを巻いたへびやにょろにょろしたへびの長さがあやふやで

あることを利用した、楽しいアクティビティーです。

<導入の仕方>

1.まず、<へび>を描くように指示します。今回は、上手下手は関係ないことを強調します。

2.1分程度でへびを描かせ、みんなの前にならべます。

3.サンプル画を見せて、<スネーク=へび>であることを定着させます。

4.並べられたへびの中で、1番長いへびが優勝と発表します。

5.<このへびとそのへびと、どちらが長いですか>と聞きながら、すべてを比較

して、生徒に1番長いへびを決定してもらいます。(意見が分かれたら、多数決)

 導入のコツ

 @先にサンプル画をみせないこと。←まねた絵を描くこどもがいるため

 A先に1番長いへびが優勝と悟られないこと。←そのほうが意外性が増すため

<作 品 例>
←今回の優勝作。

へびの長さといい、ピカチュウの愛らしさと

いい、大好評だった作品です。

<文型練習活用例>さあ、生徒の描いた絵を使って授業です!
(例1)比較文の導入

ウイリアムさんのへびとドミニクさんのへびと、どちらが長いですか。

この中で、いちばん長いへびはどれですか。

(例2).....と思います。の導入

ウイリアムさんのピカチュウとドミニクさんのピカチュウと、どちらが長いと思いますか。

この中で、いちばん長いへびはどれだと思いますか。

<期待できる効果>
教科書などにある絵を用いて文型練習や発話を促進するより、学習者が自分で描いた絵を

使用したほうが親しみがわきますし、答えが一つに限定されないので、意見が分かれたりして

授業に活気が生まれます。

<AさんのうちとBさんのうちと、どちらが大きいですか。>

<あのかばんとそのかばんと、どちらがおもいですか。>

など、いろんな文を使って定着を図るよりも、名詞や形容詞を<へび>や<長い>だけに

限定して定着を図ったほうが、導入の効果が高いように感じます。

<一事習熟>は、子どもの日本語指導の鉄則といえるでしょう。

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