例(3)どうぶつランド

大学でTAをしていたとき、忘れられない思い出があります。

<います・あります>の導入をしていたときです。つくえの上にりんごをおきました。

私 「つくえのうえに、りんごがありますか?」

学生「シーン」........................................................「りんごって、なに?つくえって??????」

その学生は、<います・あります>の使い分けは理解していたようですが、<つくえ>や<りんご>という

ボキャブラリーがなかったため、混乱したようです。そんな経験から生まれたのが、<どうぶつランド>です。

単語力がないために、文型学習がスムーズに運ばないときこそ、にほんごアートはその真価を

発揮します。

<導入の仕方>

1.を見せるなどして、にほんごアートを利用して、動物の絵を描くよう

生徒に指示します。

(うし、うま、さる、かめ、とら、ぶたなどを黒板に書き、各自に選ばせるなど、作品がダブ

らないようにします)

2.生徒に紙を渡して、3分程度で描かせる。下手でもOKと安心させる。

(思ったより早くできますので、時間の心配をする必要はありません。)

<作 品 例> とり            かえる(池の「る」が秀逸!)
<作 品 例> うし(へたなほど、味があります)    ねこ
<います・あります文型練習例>さあ、生徒の描いた絵を使って授業です。
<あります>は、物体を使って導入可能ですので、ここでは<います>導入を中心に説明します。

(1)B4の紙にそれぞれ、<どうぶつえん><こうえん><カナダ>など場所の名前を記入して

机の上にならべます。

(2)生徒に動物カードをとらせて、<どうぶつえんに さるが います>と発話させながら

カードをB4の紙の上に置いていきます。例1のビューティーコンテストで作成した似顔絵を

だして、<どうぶつえんに ドミニクさんも います!>などと言うと、ウケます。

<応用作品> GREAT!

「さる」のほかに、「き」「もり」「しり」、さらに

「こざる」までが盛りこまれている作品。

これひとつで、

  もりに さるが います。

  木に さるとこざるが います。

が完成します。すごい才能、おどろきですね。

<期待できる効果>
市販の絵カードでもできますが、ひらがなが併記されていないことが多いです。なにより、学習者が自分で描

いた絵を使用したほうが親しみがわきますし、単語を記憶していなくても、にほんごアートが助けてくれます。

<います・あります>の導入は、教科書の絵にそって<そこに 犬が います>と文を作ると、<だから何?

見りゃわかるじゃん、くだらねー>とシラケがちになりますが、自作教材は笑いを産み出します。

(同じ手作り教材でも、教師が作ると残念ながら、ダサいイメージになってしまいます)

英語圏の場合、<There is,,,,>の文型と構造が異なりますので、<........に......が あります、います>の文型

練習は大事です。ただ、一文に場所とモノの名前があるので、それに気をとられると、文型の定着が悪くな

ります。

単語を覚えるときは単語に集中し、文型練習のときは文型に集中できるよう配慮することが大事です。

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<質問>絵を描くのを、いやがる生徒はいませんか?

<回答>たしかに、絵の苦手な子はいます。でも、クラスメートの描いた絵を見たり使ったりするのを嫌がる子

     は絶対にいません。私は素敵な絵を描いてくれた子に、えんぴつなど小さな景品をあげるようにしてい

     ますが、下手なほどユーモラスなケースが多いので、そういう子にも景品をあげるようにしています。