
4.「在外邦人日本語教師研修」参加のご報告
国際交流基金日本語国際センターで2003年11月19日から12月19日まで
行われた「在外邦人日本語教師研修」に参加したときのご報告資料です。
(2004年11月13日にトロント日本文化センターで行われた初中等教育
教師向けのワークショップで私が発表した内容をまとめたものです。)
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| ■一言でこの研修を表現すると <TEACHING>ではなくCOACHING>が主体の研修です。日本語教育について、広く学 びたい方より、カリキュラムの作成や新コースの開設、具体的な学習法の構築などを計画されている方 に適した研修です。 |
■研修参加のポイント 若い先生も、年配の先生も、それぞれのアプローチから参加できるので年齢や経験の度合いは全く関係 ありません。それよりも、日々の授業につねに疑問をだき、改良していこうとして、具体的プランをたて て行動することが求められます。 教室に座って受講するだけでは、この研修の効果はあまり得られないと思います。討論に積極的に参加し 他の教師との交流の機会を大事にすることで、多くの刺激的な意見に触れることを可能にし、自己の視野を 広げることにこそ、この研修の醍醐味があります。 |
■参加者 2003年度は、世界から36名の参加がありました。(東南アジア4、南アジア3、大洋州7、北米4、 中米12、南米5、西欧8、東欧2、中近東1) 小学生から大学生、成人を教えている、20台から50台までのさまざまなバックグラウンドの方が集まり ました。三食ともにする、合宿のような生活を送るのであっという間に仲良くなれます。ちなみに、36名 の平均年齢は41.8歳。教授経験年数の平均は6.6年でした。内訳男性7名、女性29名でした。 |
■スケジュール 開講式、写真撮影(ちょっといい服を着るようにいわれます。あわててネクタイを買いに行った先生も) オリエンテーションとすすみ、まずは親睦をかねて熱海に一泊旅行に行くところから、研修の幕開けです。 日頃は午前午後の授業があり、夜や土日は自由です。友達や家族に会う時間は十分あります。 ■カリキュラム 音声指導法、文字指導法などいろいろな授業がありますが、メインは下記の2つです。 (1)日本語教授法−17時間 授業対象、教授日本語レベル別に36名が4つのグループに分かれて討論中心の 講義を行います。(グループによって、することがかなり異なっているようです) 私のグループでは、各自の授業アイディアの交換を中心に自由形式で発言が進み ました。世界の仲間とあれこれ話に花が咲き、食堂でも同じ話題で盛り上がること しばしばでした。 (2)課題研究ー16時間(内、報告会4時間) まず、事前課題として課題研究の要旨を郵送で提出します。研修開始以降は、 各自にスーパーバイザーがつき、各研修生が抱かえている問題や課題を解決する ための糸口を見出せるよう、情報収集や整理、教材作成やカリキュラムの試作に あたります。必要に応じて、クラス外で取材やインタビューなどすることができます。 またそうした活動に伴う交通費や書籍費などが、一定補助を受けることができます。 報告会は教職員研修生全員で行われ、一人三分のプレゼンテーションのほか、30分 程度のポスターセッションを行います。いままでの成果を、講師の方や他の研修生に アピールしながら、アドヴァイスやコメントを得ることができます。 |
■課題研究<雪だるまの場合> テーマ :「漢字圏非漢字圏混合クラスにおける文字指導」 校内で開催した<にほんごアートアクテビティー>から分析する新しい文字 指導のあり方を模索する 具体的活動:空き時間や自己研修日を利用して、グラフィックデザイナーの馬場雄二先生に 私と生徒のにほんごアート全作品を(視覚効果の視点から)批評していただいたほか、 月刊誌<たのしい授業>の編集部を取材し、<たのしい授業>への心がけについて 意見交換させていただきました。 また、センター併設図書館で、世界の<絵で覚えるひらがな>をコンセプトにしている 教材の先行研究について調べました。 教材サイト:<にほんごアート>の土台となる絵を描き溜めていたころだったのですが、多くの人に 作品を見てもらうためにインターネットの活用したいと検討していました。講義で <みんなの教材サイト>の使用法について教えてもらい、その後に大きく役立ちました。 報告会 :この段階ではまだ手描きの作品でしたが、ひらがな単語を絵で表現するという試みに 大きな注目が集まり、私も今後の活動に向けて大きく自信をつけることができました。 その後 :課題研究でもっとも大事なのは、研修の後その研究成果をいかに実践に生かせるか、に つきると思っています。私の場合、カナダ帰国後に行ったことは次の2点に集約されます。 1.にほんごアート全作品のデジタル化→教材サイトに掲載→自作HPの立ち上げ 2.にほんごアートコンテスト実行委員会の立ち上げ→コンテストの企画・運営 |
■毎日の生活 日本語国際センターは埼玉県の北浦和にあります。東京から1時間弱のところです。 宿泊施設は、ビジネスホテルタイプで完全個室。テレビ、シャワー、トイレ、電話など必要な 備品はすべて完備されています。三食しっかり提供されますので、食べ過ぎに注意。 近所のスポーツクラブを利用できるほか、センター内にカラオケルームがあるので気のあう 仲間と息抜きできます。24時間アクセスOKのインターネットも、もちろんあります。 ときには、みんなで焼肉を食べに行ったりしたことがいい思いでです。同じ宿泊棟には、 日本語を勉強する外国人の方もいるので、国際色豊かな雰囲気です。 |
■その後 この研修を通じて、世界で活躍する多くの日本語教師とめぐり合うことができました。別れの日は、みんな 抱き合って涙を流したほどです。いまでも、メーリングリストを開設し、アットホームな交流が続いています。 |
■以上はすべて、私の体験に基づく個人的見解であり、今後、同様の環境や満足が享受できるとは限りません。 文責 内田雪絵 |
他の資料 |
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| 1.カナダ日本語教育振興会2004年度年次大会発表要旨 | |
| 2.学習ゲーム研究会 メルマガ寄稿文 | |
| 3.お笑い教師同盟(仮)メルマガ配信文 | |
| 5.にほんごアートコンテスト2004の作品分析 | |
| 6.イベントに関するアンケート調査結果(20050213実施) |
