サポーター委員のみなさまへ
みなさん、いかがおすごしですか。先日、日本より帰ってまいりました。
さて、にほんごアート通信のインタビュー編もこれが最後です。今回は、
月刊誌<たのしい授業>を手がける仮説社の編集部を訪問し、編集長
の竹内三郎氏にお話を伺いました。
仮説社HP http://www.kasetu.co.jp/
竹内さんとは、もともと筆者が国際交流基金が主催する<在外邦人
日本語教師研修>に参加した際に、課題研究の一環でお会いしたの
が始まりです。にほんごアートの骨組みを検討する中で、仮説社の
<たのしい授業>のコンセプトは、大きな影響を与えてくれました。
在外邦人日本語教師研修参考ページ
http://www.jpf.go.jp/j/urawa/trnng_t/trg_03_1.html
じつは、仮説社の編集部は小売店もかねていて、書籍が手に入るほか、
教室活動を楽しくするオモチャがたくさん販売されており、教師の間では
隠れた名店となっています。そして、そのオモチャをひとつずつ実演で
紹介してくれる仮説社のアットホームな雰囲気に引かれて、来店する人
も多いことでしょう。
(以下、Qを筆者、Aを竹内さん)
Q.ご無沙汰しています。研修中はお世話になりました。
A.内田さんと聞いて、誰かな?と思ったんですよ。カナダからは、いつ?
Q.もう先月でしょうか。でも、明日帰るんですけど。笑。じつは、にほんご
アートコンテストの作品のコピーが先日届いて、これから馬場先生のところ
に届けるんですが、その前に竹内さんにもお見せしたいと思いまして。
A.へえ、そうでしたか。馬場さん、審査員なの。すごいじゃない。ま、どれどれ。
(インタビューその1で登場したグラフィックデザイナーの馬場先生は、
<たのしい授業>の表紙絵を毎回てがけています)
Q.今回がコンテストの第一回目で、海のものとも山のものとも、予想がつか
なかったのですが、集まってみると、なかなか味のある作品もあると思いませんか。
(竹内さんは、ひとつずつ作品を丁寧に見てくださいました)
A.うーん、おもしろいねえ。これは、何年生?あ、これいいなあ。へえ。ふーん。
これ、色がいいよね。
Q.あちらでは、テレビで取り上げていただいたりして広報活動に力をいれてきた
のですが、日本でもこの活動というか、コンセプトを紹介していきたいと思っている
んです。
A.うん、おもしろいしニュース性はあると思いますよ。
Q.がんばって、三年はコンテストを続けていきたい、と考えています。
A.そうだね。あなたに根性があれば三年は続くでしょう。でもね、内田さん。
一番大切なのは、多くの人にこのアイディアのすばらしさを知ってもらうことです。
そうすれば、企画は自然と長続きできるものですよ。
Q.その通りですね。そのひとつとして、今日、ぎりぎりに竹内さんと会えたのは
ラッキーでした。笑
A.これから会う人すべてに、このアイディアを紹介していきなさい。そして、
どんどん文章にすることです。
Q.アドヴァイス、ありがとうございます。
A.応援していますよ。ところで、これいかが。溶岩なんですけど、おいしいですよ。
(小皿に、黒炭のようなものが載っている)
A.あ、この小石もけっこういけます。
(手のひらにのった小石を、竹内さんがおもむろにかじる)
Q.???それ、お菓子なんですかあ??
A.そう、これは小石チョコレート。そっちは、カルメラのお菓子なの。
Q.これ全部、ここで販売されているんですか。あいかわらず、
楽しいグッズがいっぱいですね。笑。
(それから、桃をむいてくださったり、もみじまんじゅうを頂いたり、いろいろ
ご馳走になってしまった。)
<あとがき>
実は、竹内さんは地元で地域の外国人の方に、ボランティアで日本語を教えています。
そういう意味では、同業者というか大先輩です。きつい労働環境の中で働く外国人に、
日本という国に少しでも好感をもってもらいたい、と話す竹内さん。やさしい語り口は、
まさに日本のお父さんそのものです。
このあと、別の社員の方と二人で、特殊なセロファンを使った炎のライトショーを行って
くれました。
教える科目にかかわらず、市井の教師が集う仮説社。日本に帰ったら、また絶対に
立ち寄りたいところです。
以上、四回にわたり東京で行われたインタビュー記事を載せてまいりました。8月の
にほんごアート通信は、日本語やカナダに関係する書籍の紹介等を行っていきたいと
考えています。お楽しみに!
文責 内田雪絵