サポーター委員のみなさまへ
涼しい日が続きますね。オリンピックに夢中の毎日ですが、
みなさんはいかがでしょうか。
にほんごアート通信第11号をお届けします。
1.コンテスト経過報告
おかげさまで6校から103人の参加、135作品が集まりました。
現在、馬場雄二実行委員長のもと、審査が進行しています。
10月初旬に表彰式を予定しておりますので、今後のにほんご
アート通信は、必ず目を通してくださいね!
2.書評<教室の定番ゲーム2>仮説社
さてインタビュー編が終了して、今回から楽しくてためになる本を
ご紹介していく予定です。まず、第一弾は「教室の定番ゲーム2」です。
2ということは、当然1があるわけですが、この本はもともと月刊「たの
しい授業」に掲載された原稿等を、再編集してまとめたものです。
ですから、五十人以上の市井の先生方が実際に試した楽しいゲーム
のアイディアがつまっているのですが、しかしこの本は単なるゲームの
ハウツー本ではありません。
まず、一読して思うことは「日本の学校の先生の涙ぐましさ」です。
教室を盛り上げようと、いろいろゲームを考え出す姿勢は私も持って
おりますが、この本には「これでアナタも楽しく家庭訪問」「職員忘年会
で好評」「保護者会でもバッチリ」など、教室を超えて笑いを創造しようと
する体験記となっており、正直、「日本の教師はそこまで気合をいれて
いるのか」と驚きました。
牧野英一先生が発明したビンゴ型ゲーム「マッキーノ」や斉藤栄伸先生
の「お返事ゲーム」は、道具もいらず、いますぐ真似できるゲームです。
道具が必要なゲームは、道具がどこで買えるか、費用は?という基本的
な情報ももれなく掲載されています。
また、以前紹介されたゲームがいろいろな先生によって試された実録が
多く紹介されており、試行錯誤の中で改良が図られ、ゲームが大きく進化
していく過程の記録は、非常に興味をそそられます。
クラブ顧問の先生が楽をしたくて始めた<皿まわしクラブ>が、気がつく
と近所のお年よりの前で発表会をするまでに発展する話などは、感動さえ
覚えます。
一方で、ゲームの効用の限界やゲームが加熱することで起こり得る失敗
例にもしっかり言及しています。新米教師の犯しやすいミスを、先輩教師
がアドヴァイスするような編集となっているのですが、それがちっともイヤ
ミに感じません。
すべてに共通するのは、「楽しい人間関係を構築したい!」という願いで
しょう。サブタイトルに「子どもも大人もイー雰囲気」とありますが、まさに
イー雰囲気ができてはじめて「じゃ、テストもしちゃおうかなー」なんて、言
える教師になりたいものです。
新しいクラスが始まる秋にむけて、緊張感を親近感に変えてくれるアイデ
ィアが目白押しのこの一冊はまさに一押しの書といえましょう。
タイトル:「教室の定番ゲーム2」
著者:「たのしい授業」編集委員会編
出版元:仮説社
価格:1500円
あとがき
保健室に子どもが集まるのは、そこに成績や宿題がないからかも
しれません。すべての教室がこどもを癒す空間であることが望まし
いですがなかなかそうもいかないものです。
それでも、「ほっとできる数分間」を演出できないかな、と思って始
めたのが<にほんごアート>でした。
それにしても、牧野先生の<マッキーノ>とはすばらしいネーミン
グですね。私も、<ウッチーダ・アート>にすればよかった。
文責 内田雪絵