サポーター委員のみなさまへ
スタジオジブリの最新作<ハウルの動く城>がベネチア国際映画
祭で話題になりました。日本のアニメパワーはまさに世界の舞台で
活躍中ですね。
さて、にほんごアート通信第14号をお届けします。
1.トロント日本文化センターで<アニメのヒロインポスター展>開催
国際交流基金トロント日本文化センターでは、<Shoujo Power!>と
題して、9月13日より日本のアニメで人気を博したヒロインたちのポ
スター展が開催されています。
http://www.japanfoundationcanada.org/JFwhatsnew/JFwhatsnew.html#Anime
<うるさいやつら>のラムちゃんや<銀河鉄道999>のメーテルなど
私たちにとってもなつかしいヒロインが勢ぞろいしています。
アニメヒロインポスター展は10月27日まで開催されていますが、10月2日
のコンテストの表彰式に合わせてご来場くだされば、コンテストの入賞
作品と両方同時にご鑑賞いただけます。
この9月から日本語クラスに入った新しいこどもたちも、
前回はコンテストに参加しなかった子どもたちも含めて、この機会に是非
学校ぐるみで表彰式にお集まりください。
2.書評 <The Wonderful Wizard of OZ>
好評をいただいている書評シリーズ、今回は、ポップアップアートの巨匠
Robert Sabuda(ロバート・サブダ)を取り上げます。
ポップアップは、いわば飛び出す絵本。いいえ、巨大化する絵本というべ
きでしょうか。ページをめくるたびに、あっと驚く仕掛けが満載のサブダの
本は、世界中で熱狂的ファンを獲得しています。
大人はこれをペーパー工学の結晶と呼び、子どもはこれを、びっくり玉手
箱と呼ぶのかもしれません。1ページ1ページを大事に大事に見るのもよし、
ボロボロになるまでむさぼり読むのもよし。とにかく、サブダの本は、開ける
たびに、新たな発見と感動をもたらす匠のワンダーランドです。
ミシガンに生まれたサブダのお父さんは大工、お母さんはダンススクールを
経営していたそうで、自然と父から<組み立て技術>を学び、母から<きら
めく瞬間>を学んだそうです。
工作大好きっ子に成長したサブダは、小学校の先生から校内掲示板のデコ
レーションをまかされ、紙を創作する喜びに一気に目覚めたとか。そんな彼の
人生を決定付けたのは、歯医者の待合室で虫歯治療をぐずるサブダに、お母
さんがさしだした一冊のポップアップ絵本でした。
私も学校で、日本語クラスの掲示板スペースを壁にいただいていましたが、こ
れは一種の額縁アートだ、などと思ったことがありました。ホームページなども、
一種の巨大なキャンバスなのかもしれません。よく考えてみれば、教室で配る
プリントも、気づかないうちに教師はレイアウトやデザインに頭をひねっている
はずです。
サブダの芸術性はおいそれとマスターできるものではありませんが、彼の持つ
きらめきや感性を、ちょっぴり真似することぐらいはできそうだと思いませんか。
オズの魔法使いほか、不思議の国のアリスも絶品。「The 12 Days of Christmas」
などクリスマス系の絵本も充実。大好きなあの人の誕生日に、素敵なあの人
とのクリスマスギフトに。サブダの本は、大切な人と肩を並べて読んでほしい、
すばらしい作品です。
http://www.robertsabuda.com/popupbks.asp
タイトル:The Wonderful Wizard of OZ
製作者:Robert Sabuda
価格:$29.95(US)
出版社:Simon & Schuster
あとがき
バレンタインデーのとき、クラスでポップアップアートを使った
カード作りを導入したことがあります。<愛><思><恋>
という字にすべて<心>という漢字が入っていることを話すと
自然と漢字の成り立ちを理解するようです。
みんな、凝りに凝ったカードを夢中で作ってくれたのですが
<Momに見せる!><彼氏にあげるんだー>といって、
だれも私にくれなかった。ちょいといじけたよ。くすん。
文責 内田雪絵