サポーター委員の皆様へ
10月2日に、トロント日本文化センターで<にほんごアート
コンテスト2004>の表彰式が行われ、たくさんの来場者に
囲まれながら、大盛況のうちに終了いたしました。この場を借
りまして、ご協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。
さて、にほんごアート通信第16号をお届けします。
1.コンテスト2005の募集要項ができました!
2005年度のコンテストの募集要項ができました。
参加を計画されている方は、ご一読下さい。
http://www.nihongoart.com/NA002-2005.htm
2004年度に参加された方は、若干の変更点がありますので
ご注意下さい。(今回から、ひとつのカテゴリーに2点出品はで
きません。漢字部門とひらがな部門にそれぞれ一点ずつの応
募は可能です。)
2005もたくさんの参加をお待ちしています。不明な点は
お気軽に実行委員会にお問い合わせ下さい。
2.表彰式のご報告
さて、2004年度の表彰式が無事終了いたしました。午前
中は雨模様で、もしかしたら誰も来てくれなかったらどうしよ
う、、、そんな不安を抱えながらの幕開けでした。2時半にな
り、お父さんらしき人が一人。あちらも、ガランとしたコリドー
を見て、ちょっと不安な顔つき。胃がきゅーっと痛くなり始め
たら、2時45分ごろから怒涛のようなお客様がお見えになった
かと思うと、あっという間に用意した椅子が足りなくなる始末!
副所長の久保田さんが機転をきかせて、椅子を運び込んでく
れました。
うれしい悲鳴であたふたする中、結局、司会ののりこさんと
約束したリハーサルも行えないまま、ぶっつけ本番の表彰式と
なりました。
横山領事のなめらかなスピーチが始まり、表彰式は無事ス
タート。私が審査基準を読み上げる順番がくると、もう頭は
まっしろ。そういえば、前日、毛染めをしようとして忘れていた、
などとくだらないことばかりが脳裏をよぎっていました。
賞状と賞品の授与が始まる頃になって、私もやっと正面を
見渡せるようになりました。名前を呼ばれた子どもたちが、笑顔
満面で飛び出してくると、ほんとうに今までの苦労が洗われる
気持ちになりました。レタリング講座の講師アンソニーさんが
<こどもはイノセント>と何度もいいながら、絵をほめてくださっ
たのですが、まさに子どもが天真爛漫の天使のように見えました。
今日の笑顔を忘れず、<創造する喜び>をいつまでも感じてくれ
たら、と思わずにいられません。
さて、大賞は(当時)小学校一年生の女の子の作品<ひよこ>
が選ばれ、準大賞も<鳥>、<う(鵜飼の”う”)>が選ばれました。
偶然の一致ですが、すべて<とり>にちなんだものばかりとなり、
今後の子どものすばらしい未来を予感させる作品に大きな拍手が
おくられました。
今回は佳作も含めたすべての入賞作品をイベントホールに展示
しましたが、来場者全員が驚嘆する秀逸の作品が目白押しでした。
日頃はいうことをきかない子どもたちにイライラしている自分ですが、
まさにこの日はこどもたちの天晴れな才能に大いなる敬意をよせま
した。来場したすべての大人が、同じ思いを持ったことと確信してい
ます。
にほんごアートは、子供の心に<日本語、すき!>という気持ちの
種を心に植える楽しいメソッドです。 にほんごアートは、これをもって
単語をいくつ覚えたとかテストの点があがった、という短期的な視点で
はなく、子どもが長い時を通じて日本語に興味をいだき、楽しく日本語
クラスに足を運び続けてくれることを願う、気の長い活動です。
日々の授業運営も大切ですが、ひとつくらい、こうした植林作業のよ
うなものがあってもいいかな、と思いませんか。
子どもたちもいろいろな都合があり、ときには日本語の勉強を中断
せざるえないこともあるでしょう。月日がたち、文字や文法を忘れて
しまっても、<日本語クラスって、おもしろかったな>という気持ちは
決して簡単にはなくならないものです。
そうした気持ちが残っていれば、またいづれの機会に<もう1度、日
本語クラスのドアを叩いてみようかな>という気持ちが芽生えるかも
しれません。
<教育はもっとも時間のかかる投資>といわれていますが、毎日、
こつこつ水をやりながら、大きな収穫の日をのんびり待つのは、もっ
とも贅沢な時間の過ごし方のようにも思えます。
多くの方たちに支えられて、2004年度の活動が無事終了しました。
一人では、決して辿りつかない長い道のりでした。
ご協力とご支援、本当にありがとうございました。
実行委員長 内田雪絵
あとがき
今後、入賞作品を図書館で掲示していく予定です。詳細が決まり次第、
またご連絡します。
文責 内田雪絵